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第6章 デート（温泉編）

「お父さん、昼寝しない？」

「そうだな、じゃあ昼寝するかい？」

今日は早くチェックインし直ぐ、お風呂にも入ったので他にする事もなかった。

ソファーから立ち上がり私は、畳の上に大の字で寝た。

湯上がりの火照った肌に畳の、ひんやり感が心地よく身体を包んでくれてた。が、彼女が部屋のカーテンと障子を閉め、部屋の中を薄暗くした。

その後、彼女が押し入れを開け、布団を取りだし畳の上に敷いた。

「お布団は、一枚でいいわよね？」

突然、興した彼女の行動に私は、呆気に取られてた。私が、返事を返す前に彼女が、敷いた布団に入り毛布を着た。

「お父さんも入って。私、腕枕して上げる。」

全ては彼女の、ペースだったし予期せぬ彼女の行動だった事が私を驚かせた。

彼女に、云われるまま浴衣を着たまま私が布団に入ると

「あっ！そうだ目覚まし六時でいいわよね？」

傍に置いてあった自分の、スマホでタイマーを合わせた。

タイマーを、セットしスマホを枕元におき再び、彼女が布団に戻った。布団に戻った彼女が、私の首に片腕を伸ばし腕枕をした。

こうして、一つの布団で彼女と、一緒に寝るのは勿論、私は始めてだった。一緒に、彼女と一つの布団で寝られることは嬉しかった。

彼女に腕枕をされ寝てたが私は、身体を硬くし動けなかった。

そんな私に彼女が

「お義父さん。今日は、ありがとう。」と、キスをした。

私は、彼女を抱く事もせずにじっとしてた。

それには実は訳があった。ここの温泉ホテルに私は以前、何度か泊まったことがあった。が、その度に感じたのは壁が薄く、隣の部屋の話し声が聞こえることだったし、このホテルは男女が愛し合うのに相応しい場所ではなかったからだ。