この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
地味子が官能小説を書いたら
第11章 ラストショー

「もう一度、ちゃんと告白してくださいよ」
「でも、桐谷先輩と付き合ってるのよ、わたしなんか……」
「花音先輩は、ちゃんと告白して、ちゃんとフラれてないから、いつまでも引きずってるんすよ」
「ちゃんと、負けてきてくださいよ」
そうだ、弁岳は負けると思っていたのに、私に告白した。流留は、私に恋愛の対象じゃないと言われても告白した。
私だけが逃げてる……
「そうだね、ちゃんと負けを認めないとね」
「さ、出ましょう、こんなとこ」
「うん、ありがとう流留」
ホテルを出ると、夕陽が沈みかかって、街をオレンジに染めていた。
街のネオンが映え出している。
前を行く流留の背中が少しだけ逞しく見えた……
(ありがとう、流留)
「でも、桐谷先輩と付き合ってるのよ、わたしなんか……」
「花音先輩は、ちゃんと告白して、ちゃんとフラれてないから、いつまでも引きずってるんすよ」
「ちゃんと、負けてきてくださいよ」
そうだ、弁岳は負けると思っていたのに、私に告白した。流留は、私に恋愛の対象じゃないと言われても告白した。
私だけが逃げてる……
「そうだね、ちゃんと負けを認めないとね」
「さ、出ましょう、こんなとこ」
「うん、ありがとう流留」
ホテルを出ると、夕陽が沈みかかって、街をオレンジに染めていた。
街のネオンが映え出している。
前を行く流留の背中が少しだけ逞しく見えた……
(ありがとう、流留)

