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地味子が官能小説を書いたら
第11章 ラストショー
翌日……

以前休講となった講義の補講が4限目に予定されている。

私は、3限目が空きだったので電研に顔を出したが、流留は3限目に講義が入っており留守だった。

電研を出て、補講がある教室へ向かう途中、流留と会えたので私は昨日の事を再度、謝罪した。

「流留、昨日の事、本当にごめんなさい」

「花音先輩、まだ気にしてるんすか? 執念深いな~」

「この場合、『執念深い』というのは違う気がする」

「あ、そういえば……」

「なに?」


「花音先輩って、やっぱり処女だったんすね 笑」

昨日、思わず口走ってしまった事を後悔して、私は耳まで真っ赤になる。

「あ~、もう、流留のバカ!」

「あはは、オッパイだけでも揉んでおけば良かった~ 笑」

「ぶーーー」

(これは……しばらく流留に頭があがらない……)



「カノン~」

私たちを見つけて、美鈴が声をかけてきた。

「あ、ミリン~」

「なんだ、ナガルも一緒か」

「なんすか、『なんだ』とは、相変わらず俺の地位が低いっすね」

ちょっと不満気な流留。

「あはは、良いじゃん、これ以上は低くならないんだし」


「あ、お二人、これから講義ですよね、花音先輩、この後電研に来ます?」

「あ、それが、今日は予定があるんだ、だから講義が終わったら帰る」

「そうっすか、じゃあ、また明日」

「うん、じゃあね」

「ナガル、わたしには?」

「あ、蜂矢先輩も、”ついでに” また明日」

「あ~、わたしの扱いが雑~」

あはは、と笑いながら流留はサークル部室棟の方へ歩いて行った。


「次、補講か~、ダルいね~行こうか、カノン」

教室へ向かいながら、私は今日、弁岳に返事をするつもりであることを話す。

「そうか……まあ、カノンにその気がないのに、いつまでもダラダラ付き合って良い事ないしね」

「うん……それから……」

「ん?」

「文剛君に、もう一度、気持ちを伝えようかと思う」

「まだ早川のこと好きなんだ……」

「うん、もう一度告白して、ちゃんとフラれたら、今度こそ『過去』にできるのかな……と思う」

「だから、その前に小机君のことも、ハッキリさせておこうと思って」

「そっか、でも……今更なんだけど、早川はなぜ、他に好きな人がいるのに花音に固執したんだろ?」




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