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地味子が官能小説を書いたら
第6章 悲しみ深すぎて

いつもは講義の始まる10分前に学校に着くのだが、今日は30分近く前に学校へ到着した。
早い時間は通勤ラッシュにあたる。人に酔ってしまったため、学食で少し休憩して教室へ向かう事にした。
少し時間があるので、書きかけの小説を見直すことにしたのだが、思わず集中してしまい、ふと時計を見ると9時20分だった。
まずい、せっかく早く来たのに、これでは全くの水の泡ではないか。
私は急いで講義のある4号館へと向かう。
4号館は広い教室で、教壇を囲む形で扇状にひな壇を形成している。
文剛は、何時もその真ん中付近に座っている。
教室の入り口から覗いていると、眼鏡をしてなくても直ぐに分かる、文剛は、背も高いが座高も高い。
(いた……が)
文剛は女の子二人と話している。
文剛は、私と同様に地味な学生だ。これまで教室で何度か見かけたが、女の子と話しているところなんて一度もなかった。
それが、今日はどうしたんだろう?
私は、前方の入り口から入るのを止め、後方の入り口から教室に入る。
そこで、こっそりと眼鏡をかけた。
文剛は、土曜日に私に見せてくれたように、髪を縛ってイケメンバージョンになっていた。
しかも、眼鏡をしていない!
気づかれないように近づき、私は文剛たちの会話に耳を傾けた。
「でも、ビックリ~早川君ってイケメンだったんだね」
「ね~背も高いし、無茶苦茶目立ってる」
「どういう心境?」
どうやら、文剛がイメチェンしたことで、早速女の子が群がってきているようだった。
(もしかして、あの二人のどちらかが、文剛君の好きな人なんじゃ?)
私は、不安に胸が圧し潰されそうになる。
でも、誰なんだろう?あの子たちは。
一般教養なので他の学部の子も受講する。少なくとも文学部ではないみたいだった。
文剛と話したいのに、彼女たちが邪魔で近寄れない。
焦りの感情が徐々に大きくなる波のように、私に押し寄せる。
そうこうしているうちに、教授が入室し、講義が始まってしまった。
しかも、女の子たちはちゃっかり文剛の横を固めている。
あの包囲網を解くのは難しそうだ、どうすれば……
悶々とした中。講義に身が入らないまま、時間は過ぎた。
終講を知らせるチャイムが鳴ると、「本日はここまで」と言って教授は教室を出ていった。
早い時間は通勤ラッシュにあたる。人に酔ってしまったため、学食で少し休憩して教室へ向かう事にした。
少し時間があるので、書きかけの小説を見直すことにしたのだが、思わず集中してしまい、ふと時計を見ると9時20分だった。
まずい、せっかく早く来たのに、これでは全くの水の泡ではないか。
私は急いで講義のある4号館へと向かう。
4号館は広い教室で、教壇を囲む形で扇状にひな壇を形成している。
文剛は、何時もその真ん中付近に座っている。
教室の入り口から覗いていると、眼鏡をしてなくても直ぐに分かる、文剛は、背も高いが座高も高い。
(いた……が)
文剛は女の子二人と話している。
文剛は、私と同様に地味な学生だ。これまで教室で何度か見かけたが、女の子と話しているところなんて一度もなかった。
それが、今日はどうしたんだろう?
私は、前方の入り口から入るのを止め、後方の入り口から教室に入る。
そこで、こっそりと眼鏡をかけた。
文剛は、土曜日に私に見せてくれたように、髪を縛ってイケメンバージョンになっていた。
しかも、眼鏡をしていない!
気づかれないように近づき、私は文剛たちの会話に耳を傾けた。
「でも、ビックリ~早川君ってイケメンだったんだね」
「ね~背も高いし、無茶苦茶目立ってる」
「どういう心境?」
どうやら、文剛がイメチェンしたことで、早速女の子が群がってきているようだった。
(もしかして、あの二人のどちらかが、文剛君の好きな人なんじゃ?)
私は、不安に胸が圧し潰されそうになる。
でも、誰なんだろう?あの子たちは。
一般教養なので他の学部の子も受講する。少なくとも文学部ではないみたいだった。
文剛と話したいのに、彼女たちが邪魔で近寄れない。
焦りの感情が徐々に大きくなる波のように、私に押し寄せる。
そうこうしているうちに、教授が入室し、講義が始まってしまった。
しかも、女の子たちはちゃっかり文剛の横を固めている。
あの包囲網を解くのは難しそうだ、どうすれば……
悶々とした中。講義に身が入らないまま、時間は過ぎた。
終講を知らせるチャイムが鳴ると、「本日はここまで」と言って教授は教室を出ていった。

