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地味子が官能小説を書いたら
第6章 悲しみ深すぎて

多目的ホールで、適当に空いている席を見つけて、私は座った。
暫く待っていると、入口の方に凸凹コンビの女の子二人が見えた。
背の高い方が美鈴、そしてもう一人が遥だ。
美鈴は、女の子としては長身で170cmちかくある。そしてスレンダーで髪は私よりも短いショート。目がキリっとしているキツネ顔だ。
対して、遥は身長は私と同じくらいだが、ややポッチャリしたストレートの黒髪で、目がクリクリっとしたタヌキ顔だ。
二人はいつも一緒にいる事が多いが、キツネとタヌキのコンビなので私の印象に残っていたのだ。
「ごめ~ん、綾瀬さん、売店が込んでて遅くなっちゃった」
そう言って、美鈴は大きな袋をぶら下げて来る。
袋には、菓子パンやサンドイッチといったパン類がたくさん入っていた。
「それ、全部一人で食べるの?蜂矢さん」
「うん、わたし、いっぱい食べないと食べた気しないんだよね」
「みりんちゃんは、ホント大食いだよね~」
のんびりした話し方の遥は自分の袋からおにぎりを一つ取り出す。
「え、永井さんは、それだけ?」
「うん、わたしは、ダイエット中だから」
「ハルカ、お昼をそれだけにしても、直ぐにお腹空いたって、おやつばかり食べてるじゃん、ダイエットになってないよ」と美鈴は笑った。
「みりんちゃん、意地悪言わないで~、わたしだって、努力してんだよ」
まるで、お笑いコントのようなテンポで話す二人を見て、私は笑う。
「カノンちゃん、お弁当なんだね~、自分で作るの?」
「うん、基本的に、自炊だから」
「カノンちゃん、凄いね、なんでもできるんだ、小説も書いて、料理もできて」
遥に小説の事を言われて、少し、私は不思議に思う。
(あれ?なんで知ってるんだろう?)
「永井さん、わたしが小説を書いている事、知ってるの?」
「うん、みりんちゃんが言ってたから、だって、みりんちゃんはカノンちゃんに影響されて小説を書き始めたんだもん、ね~、みりんちゃん」
サンドイッチを口いっぱいに頬張っていた美鈴が『むごむご』していたが、口の中のものを飲み込むと、やや声を荒げた。
「ハルカ、ばらすな!」
「蜂矢さん、小説を書いてたんだ、てっきり古典専門かと思っていた」
美鈴は、古典好きで和歌や短歌を詠んでいるイメージを私は持っていたから、意外だった。
暫く待っていると、入口の方に凸凹コンビの女の子二人が見えた。
背の高い方が美鈴、そしてもう一人が遥だ。
美鈴は、女の子としては長身で170cmちかくある。そしてスレンダーで髪は私よりも短いショート。目がキリっとしているキツネ顔だ。
対して、遥は身長は私と同じくらいだが、ややポッチャリしたストレートの黒髪で、目がクリクリっとしたタヌキ顔だ。
二人はいつも一緒にいる事が多いが、キツネとタヌキのコンビなので私の印象に残っていたのだ。
「ごめ~ん、綾瀬さん、売店が込んでて遅くなっちゃった」
そう言って、美鈴は大きな袋をぶら下げて来る。
袋には、菓子パンやサンドイッチといったパン類がたくさん入っていた。
「それ、全部一人で食べるの?蜂矢さん」
「うん、わたし、いっぱい食べないと食べた気しないんだよね」
「みりんちゃんは、ホント大食いだよね~」
のんびりした話し方の遥は自分の袋からおにぎりを一つ取り出す。
「え、永井さんは、それだけ?」
「うん、わたしは、ダイエット中だから」
「ハルカ、お昼をそれだけにしても、直ぐにお腹空いたって、おやつばかり食べてるじゃん、ダイエットになってないよ」と美鈴は笑った。
「みりんちゃん、意地悪言わないで~、わたしだって、努力してんだよ」
まるで、お笑いコントのようなテンポで話す二人を見て、私は笑う。
「カノンちゃん、お弁当なんだね~、自分で作るの?」
「うん、基本的に、自炊だから」
「カノンちゃん、凄いね、なんでもできるんだ、小説も書いて、料理もできて」
遥に小説の事を言われて、少し、私は不思議に思う。
(あれ?なんで知ってるんだろう?)
「永井さん、わたしが小説を書いている事、知ってるの?」
「うん、みりんちゃんが言ってたから、だって、みりんちゃんはカノンちゃんに影響されて小説を書き始めたんだもん、ね~、みりんちゃん」
サンドイッチを口いっぱいに頬張っていた美鈴が『むごむご』していたが、口の中のものを飲み込むと、やや声を荒げた。
「ハルカ、ばらすな!」
「蜂矢さん、小説を書いてたんだ、てっきり古典専門かと思っていた」
美鈴は、古典好きで和歌や短歌を詠んでいるイメージを私は持っていたから、意外だった。

