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地味子が官能小説を書いたら
第7章 この夜に乾杯!
水曜日。

私は、美鈴たちとの待ち合わせ時間を利用して、図書館で小説の続きを書いていた。

合コンは新宿でおこなわれることになっている。

経済学部の必須科目が4限目に入っており、遥が受講した後、3人で新宿に向かい、そこで他の2人と合流する予定だった。

美鈴も図書館に誘ったのだが、彼女は、自分の興味がある古典のブースに行くというので、私は一人でパソコンに向かっている。


時計を見ると16時50分を少し過ぎていた。二人とは図書館のロビーで待ち合わせしている。

そろそろ、と思い、私はパソコンの電源を落とし、荷物をまとめて、ロビーへと向かった。


すると、そこに長身の文剛が立っていた。彼は、あの日以来イケメンバージョンだ。そして私も、合コン用に今日は特にオシャレしてきた。


文剛の姿を見て、私は表情が硬くなる思いがする。

先日、美鈴から文剛とは接触するなと釘をさされた。美鈴と遥にガードされていたこともあり、文剛とは距離を置いた状態で今日まで過ごしていたのだ。


「花音ちゃん……」

どうしよう?なんと反応すれば良いんだろう?

でも、なんて懐かしいのだろう、文剛の声を聞くと、このまま彼の胸の中に吸い込まれそうな気がした。

「文剛君、なんだか、久しぶりな感覚ね」ぎこちない返事の私。

たった数日で、文剛との距離はどれだけ遠くなったのだろう、その距離がもどかしい。

「花音ちゃん、なんか、随分とイメチェンしたね」

「文剛君も、なんか、女の子に囲まれて嬉しそうだよね」

(ああーー、やってしまった、今の、イヤミに聞こえる、わたしイヤな女だ)

と、私はまたも自爆する。

「あはは、それは後で釈明するけど、今日は話したいことがあるんだ」

「あ、わたしからも」

私は一気に続ける。

「あの、文剛君、土曜日の事なんだけど、ごめんなさい」そう言って、私は深々と頭を下げた。


「え?なんで花音ちゃんが謝るの?」困惑する文剛。

「わたし、文剛君が好き」

(言ってしまった!言ってしまった!)私、告白した!

「だから、あの続きがあっても良いと思っていたの、でも急に怖くなって、だから、逃げ出すみたいに出て行って……」

「わたし、イヤな女なの、文剛君には他に好きな人がいるって知ってて、でも、先に私が関係持てば文剛君がその子を諦めてくれるんじゃないかって」




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