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悪魔から愛されて
第15章 嫌な予感
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私は健斗の話を聞いて、じっとしていることが出来なかった。
「…悪魔って…龍崎さん…」
急いで家を飛び出し、気づけばタクシーに乗っていた。
龍崎さん…助けてくれたの…
私は龍崎さんのマンションのドアの前に立っていた。
“ピンポーン”
暫くすると、ドアが静かに開けられた…
「…鈴木さん…朝からどうした…」
「…あの…健斗が…」
「その事か…中に入りなさい…」
その時だった、昨日から一睡もせず、水すら飲んでいない…
目の前が真っ暗になり、その場に崩れるように倒れたようだ…
「鈴木さん、…恵美…恵美…」
「遠くで龍崎さんの声が聞こえる…」
どれくらい時間が経ったのだろう…
気がつくと、ベットに寝ているようだった…
すると…横から声が聞こえてきた…
「気づいたか…大丈夫か…?」
起き上がろうとするが、体が震えて起き上がれない…
龍崎さんは私を起こすように、抱き抱えた…
「水でも飲めるか…」
龍崎さんはグラスのコップから自分の口に水を含み…
私に口づけをするように、水を私に注ぎ込む…
…美味しい…
「…恵美…もっと飲むか…?」
その時、やっと自分の状況に気がつき、心臓が激しく鳴り出した。
「あ…あの…今…く…口移し…しましたよね…」
「…うん。何か問題でも…?」
そう言うと、もう一度水を口に含み…
私を抱き寄せ口の中に注ぎ込む…
飲みきれない水が顎に流れる…
その水を優しく親指で拭い、ゆっくり舐める…
その仕草が、ぞくっとするほど色っぽい…
私は顔が熱く真っ赤になっているのが分かる…
「あ…あの…」
その時、言葉が龍崎さんの唇で塞がれた…
ゆっくりと味わうような口づけ…
自然と舌が絡み合う…
深い…深い…口づけ…
私の口の中が敏感になっている…
すごく…気持ちいい…
口づけがこんなに感じるなんて…
体の深いところが熱くなる…
「…恵美…このまま奪ってしまいたい…でも…まだできない…お前の心はまだ…」
龍崎さんは突然唇を離した。
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