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不倫研究サークル
第16章 卒業
陽菜とは、教師になると決めてから、付き合い方を変えて自重するようにしていた。
なんども際どい事を要求されたが、その度に「卒業したら付き合うから」とたしなめてきたのだ。

ねえ、三年ぶりのキス……、して」

陽菜が抱きついてきて、キスをねだる。僕は、そっと唇を合わせた。


じれったそうに陽菜は身体をよじらす。僕も陽菜を抱きしめ身体を密着させた。久しぶりに抱く陽菜は、少し大人になって女性としての肉付きが良くなり、柔らかさを増していた。

「やっと……、やっと圭に抱いてもらえるよ……」

「陽菜……」


僕たちは、もつれるようにベッドへ倒れこんだ。







「陽菜……、だ、大丈夫か?」

たった今、陽菜は初体験を済ませた。

ベッドの上で呆然として、肩で息をしている。

僕も、予想外の反応に驚いていた。処女との経験は、綾乃、美栞に次いで三人目だったが、前の二人とはまるで違った反応をしてくれたからだ。

「陽菜……、本当に初めてだったのか?」

思わず口を滑らせた僕の頬に陽菜の手が飛ぶ。パチン! という音と共に痛みが走った。

「デリカシーがない! 初めてに決まってるじゃない!」

「でも、あの乱れっぷりは……」

「だって、凄く気持ち良かったんだもん、圭のせいじゃない!」


陽菜は、AV女優顔負けの喘ぎ声をあげ、悶え狂っていた。おそらく僕の経験した女性の中では一番の反応だった、だから本当に初めてなのかと口から出たのだ。


「きっと、圭だから気持ち良かったんだね」

そう言うと陽菜は甘えた仕草で僕に抱きついてきた。



「ねえ、これって、やっぱりママに教わったの?」

不意に佳那の名を出されて、僕は狼狽する。

「し、知ってたのか?」




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