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第5章 燕のつばさ君

「つばさくんはよく出会い系のサイトを利用するの？」

「それ聞きますか？反則だな。まいこさんは」

「反則って？」

「普通は言えないですよ。よく利用するって言ったら遊び人じゃないですか。」

「だって、その詳しいから。てっきりよく利用してるのかと思って。」

翼は初めてこのサイトを利用するようで、他のサイトで出会った女の子は援助交際目的だったそうです。

私はこのときまだイベントがあるなんて知らなかった。初めてイベントに参加した時、翼との距離が近くなっていった。

翼は私を選んでくれたみたい。でも、私は「ダメ」と答えた。私じゃないよ。翼の一番近くにいられるのは私じゃない。そんなことを話す日が後でやってくる。



初めて会った日、着いたよ。って言って車に乗り込むと誉めてくれたよね。ワゲンがカッコいいって。

初めて翼を乗せたこの車は買い換えることになったけどこのとき教えてくれれば良かったのに。ゴルフ経験者だったんだよね。

「ゴルフするんですか？だからワゲンのゴルフなんですか？」

その答えに(私はしないよ。旦那と娘がね)と言いそうになったけど。それはいっちゃダメって思ってた。

知ってたんだっけ？プロフィール見てたって言ってたね。

室内ゴルフも翼とデートで行ったね。日焼けしないから良かった。教えるの上手だったよね。