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体育倉庫のハイエナ
第38章 38
 やがて、二人の男の揺れるペニスが、奈津子の乳首を同時に捉えた。

 途端、連呼していた奈津子の悲鳴が一瞬のうちに治まって、合わせて奈津子は左右に振っていた顔を、ビクゥンと真上に向けた。

 然る後には、ペチペチペチペチ――という、ペニスの先端が乳首を弾く、乾いた音が体育倉庫を満たす。

 程なくしてそこに、天井を見上げる奈津子の、呻くような低い声が重なった。

「あぁ、あぁぁ…あぁ、あぁぁぁ…」

 然る間に奈津子は、その呻くような声に交えて、呟き始めた。

「あぁ、勃っちゃうぅ…あぁぁ、勃っちゃう…あぁ、あぁぁぁ…た、勃つぅ…勃つ、勃つ、勃つ、勃つッ勃つッ勃つッ勃つッ!…勃つッッ!!」

『勃つ』という卑猥な呟きは、繰り返す度に声量を増していき、やがてそれが“呟き”ではなく“叫び”に変わったその直後、奈津子はその叫びに、絶望的な呻き声を添えた。

「勃つぅぅぅッッ!――あああぁぁ…」

 同時に、肩越しに乳首を眺めるマモルが、その事実を確認した。

「はーい!勃ちましたーーーッ!奈津子ちゃんの乳首、またビンビンになっちゃいましたーーーッッ!!」

 奈津子の絶望的な喚声とは対照的な、実にあっけらかんとした声で叫んだ後、マモルは奈津子にこう言った。

「じゃあ次は、レンヤにクリトリスを、勃起させてもらおーーねッ!?」

「イヤぁぁぁ…」

 当然、奈津子は拒絶する――そしてその拒絶を、四人は当然無視した。

 乳首を勃起させる役目を終えたマサムネとヒデアキが、奈津子の前から離れてその場所をレンヤに譲る。

 続いてレンヤが、奈津子と向かい合ってそこで膝立ちになると、ペニスの先端をクリトリスに添えた。
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