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体育倉庫のハイエナ
第39章 39
 それから程なくして、引き戸の隙間から、まずは奈津子の顔が現れた。

 奈津子の目は、虚ろな上に半開きで、鼻の下は伸び切っている。

 まるで寸分の力も入らないかのように顎は落ちて、そうしてだらしなく開いた唇からは、依然として荒い呼吸を繰り返していた。

 それに続いて、やや前屈みになった奈津子の上半身、下半身が体育倉庫に入り、そして奈津子の後ろに立つ、淡い微笑みを湛えたレンヤが、体育倉庫に足を踏み入れた。

 レンヤもまた、“立ちバック”で奈津子の秘部にペニスを挿入して、その体位で奈津子と繋がったまま戻ってきたのだ。

 レンヤの両手はしっかりと、奈津子の二の腕を掴んでいる。

 そんな奈津子の今の姿は、まるでレンヤという“十字架”に、磔(はりつけ)にされているみたいだった。

 一方、他の三人は、再び体育倉庫に戻ってきた奈津子を、拍手喝采で歓迎した。

「お帰りーーーッ!!奈津子ちゃん!」

と、例の如くマモルが茶化した口調で言って、

「まだまだ満足出来ねえだろ、お前のスケベな体はよ…?もっともっと可愛がってもらえよ…お前がイチバン大好きな、レンヤのチ×ポで!!」

と、ヒデアキは笑いながら言った。
 
 然る間にマサムネが、奈津子の乳首を見てニヤリと笑って、そしてマモルとヒデアキに言った。

「どうやら乳首が、また小さくなっているみたいだぜ?…お前ら、勃ててやれよ…」

「了解!!」

 マモルとヒデアキは、声を揃えて返事をした。

 二人はマットの上に並んで正座する――然る後にレンヤが“立ちバック”のまま、奈津子の体を導いて、そんな二人の前に立たせた。
 
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