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体育倉庫のハイエナ
第43章 43
 しかし奈津子の抑揚は、すぐにうねるような波長や、細かく刻まれる振動、そしてその両方を同時に纏うことになった――言わずもがな、レンヤが腰の律動に及んだからだ。

     ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 

 その際、レンヤはまず、微弱な腰の振動から始めた。

「チ×ポ、チ×ポ、チ×ポ――チ×ポっ!」

 その振動が始まった瞬間、静かに繰り返していたはずの、奈津子の“チ×ポ”が、やや焦燥の響きを持って弾んだ。

 そこから“チ×ポ”をのせた奈津子の声は、腰の振動をそのまま反映したかのように、震え始める。

「チィ×ポッ、チ×ポ、チ×ポ、チ×ポ、チ×ポ、チ×ポ、」

 この頃には、四人はニタニタと笑って、奈津子を眺めている。

 先程は“チ×ポ”の連呼に興をそそられなかったマサムネも、存分の嘲笑をその顔に漂わせていた。

 やがてレンヤが、ペニスを丸ごと一気に突き刺す強烈な挿入を、一度だけ奈津子に与えた。

――ズッッコォォォンン!!――

 その時、奈津子はその単語を言いかけていたけど、強烈な一撃を加えられた途端、背中を反り返した。

「チ×――あっはああぁぁんっ」

 そして絶叫と呼ぶべき嬌声を上げた――ものの、奈津子は真面目だった。

「――ポォォォッ!」

 嬌声を挟みつつも、その単語は最後までしっかりと言い切った。

しかし無論のこと(と言っていいんだろう)、この『チ×――あっはああぁぁんっ――ポォォォッ!』という奈津子の絶叫を、四人は諸手を上げて喜んだ。
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