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イキ狂う敏腕社長秘書
第6章 【錯綜していく感情】





「昨日会えたけど指一本触れられなくて辛かった……お友達に連れ去られちゃうしずっとモヤモヤして眠れなかった」




睡眠不足も祟ったか。




「美雨………俺の事……拒絶するのだけはやめて?死にそうになる」




「で、でも……会社ではしないって」




「そんなの無理だよ……耐えれない」




「ていうか社長、熱ありませんか?」




顔が離れて至近距離で見つめ合う。
やっぱり少し辛そうだ。
ソファーに横になってもらおう…と動きかけた私を壁ドンで動けなくする。




「話逸らすな……」




「とにかく横になってください」




「じゃ、もう変に距離置こうとしない?」




「時と場合によります、社長はここのトップなんですよ?」




ましてや既婚者………報われないのは私だけ。




「わかってる………でも美雨の態度ひとつでこのザマになる事理解してくれる?」




ズルい……すぐ弱いところ見せる。
いつもみたいにキリッとしてよ。
そんな弱々しい目で見られたら突き放せない。




「わかりました……私も気を付けます」




「じゃ、キスしていい?」




「何でその流れになるんですか、薬お持ちしますから横に…っ」




どうしてそういつも……抵抗出来ないようなキスするんですか。
力が入らなくなる。
その舌遣い……ズルいです。




マコさんとしたキスが消えていく。
そんなの嫌……そう思ってもよじる身体ごと溶かされてしまう。
忘れかけていた想いが沸々と蘇ってくような、簡単に離れられない唇になる。




お願い、もう乱さないで。



奥深く入ってきた舌を甘噛みして動きを止めた。
え?てな顔で私を見てる。
数秒間見つめ合って私から離れた。
強制的に終わらせる方法これしか思い浮かばなくて。




「やめてください……」




泣きそうな顔で言ったら我に返ってくれますか…?




「ごめん……怒った…?」




首を振るが離れようとする私に違和感を覚えたかなかなか離してくれない。




「美雨?昨日の子に何か吹き込まれた?」




「そんなことないです」




「じゃ、俺の目を見てよ」












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