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イキ狂う敏腕社長秘書
第6章 【錯綜していく感情】
それは今も変わらない。
社長の企業理念にも仕事に対する姿勢も全部尊敬してる。
だから……………だからこそ離れられないの。
新しい恋も違う誰かとのセックスも見失うほど会えば心を支配されていく。
マコさんもそうだ。
どっちつかずの私が一番の悪。
心の隙間に上手く入ってくるから気付いたらもう拒めない状況に陥っている。
「誰か、なんて決めなくていいの」
「本能に従ってればいい」
「美雨は私にも抱かれるし」
「マコやあの人にも抱かれるのよ」
「身体は正直ね?心もそうなりなさい」
「さぁ、今夜は誰に抱かれるの?」
「誰に鳴かされて誰のでイクの?」
「考えただけでゾクゾクするでしょ」
「あなたはまだまだ覚醒するわ」
明里さんの言葉が鼓膜を刺激する。
ポルチオ開発も緊縛も叩き込まれた。
快楽攻めのアクメも潮吹きも全て明里さんから。
あの日、
“あなた新入社員?”と声をかけられた瞬間からこうなる事は決まっていた。
“あの人を誘惑しなさい”と告げられた時は背筋が凍ったけど、言うまでもなく惹かれ合ったのは事実だ。
言われた事が現実になっていく。
恐ろしいほどに。
不思議な魔力を持った明里さんは、SMの女王である裏の顔を隠し社長婦人を続けている。
面倒な離婚は望まず、私との不倫関係をも自ら望み許容している。
女王である事は私たち以外に知られてはいけないらしい。
そんな弱みを握らせておきながら自由に泳がせ不倫させている意図は何なのか。
自分の旦那が他の誰かを抱いているのを想像したり見るのは最高に興奮する…と以前言っていた。
性的嗜好なのだと。
それだけ……?
愛はもうないの。
その言葉の根底に沈む本当の意味を理解出来ていない私。
理解する方が難しい。
“美雨だから全て許せる”なんて絶対嘘でしょう…?
そんな事あるはずない。
「あの人の上でどんな風に腰振ったの?」
「ここもちゃんと刺激された?」
「あの人に抱かれてると思って喘いでみなさい」
「さぁ、あの人だと思ってしゃぶって」