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イキ狂う敏腕社長秘書
第11章 【静かに狂い咲くように】
「今そんなキスしないで…」
「今したいんだよ……それに」
「え、ちょっと…っ」
ボタンを外されはだけた胸元に顔を沈めてくる。
左胸の上にチクン…とつけれた跡。
「俺の印つけとかないと」
本当独占欲強いね。
そんな不安そうに見ないでよ。
たかが飲み会で。
行けなくしないで。
「グロス……ついちゃいました」
親指で社長の唇をなぞる。
なかなか取れなくて苦戦していたら
「取らなくて良いよ」ってそうはいかないでしょ。
それこそ私との関係バレちゃいますよ。
指でダメならこうするしかない。
踵を上げ今度は私から。
唇を舐めてグロスを取り除く。
舐めて啄んで……また舐めて。
ついた唾液ごと吸って。
「取れました」
もう行かなくちゃ。
そう言う頃には目がトロンとしてる。
完全に煽っちゃった証拠だ。
「何でそんなに可愛いんだよ……このまま行かせたくなくなる」
「行かせてください」
「ヤバ……違う意味に聞こえる」
「社長…!今日は大人しく待ってて」
何バカな事言ってるんですか、若干固くなってる気がしますがスルーで。
「やっぱり迎えに…」
「来なくて良いです……絶対バレたくないの、今の関係壊したくない」
社長が一番弱くなる角度の上目遣いや眼力等は全部インプットしている。
ここぞという時に惜しみなく出すのだ。
「そうだな、わかったよ」
ネクタイ引き寄せもう一度キスを交わしたらもう何も言えなくなるでしょ。
「信用出来ないです?私の事」
「そうじゃないけど周りが放っておかないだろ?他の男が指一本でも触れるのは耐え難い」
そうなんだ………絶句とはこの事。
知られたらただじゃおかないってやつかもね。
社長の独占欲は半端ないから。
それでも私は愛人に変わりないんだけど。
「じゃ、今度たっぷりお仕置きしてもらわないと……楽しみにしてます」
「おい、触らせるなよ」
「ん………わかりません」
「美雨、だったら行かせない」
自らはだけたところを晒すなんて馬鹿げてる?
さっきつけた場所……赤くなってるね。