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イキ狂う敏腕社長秘書
第11章 【静かに狂い咲くように】
へぇ、少しは焦ったりしてくれるんですね。
性欲には勝てないですか?
酔ってて判断力欠けてます?
「他の男のところなんか帰るなよ」
「セフレなのに?今日は帰ります」
腕を掴んで離そうとしないのはとんだ悪あがきですね。
往生際が悪いですよ。
「セフレ…セフレって言うなよ、俺は真剣に美雨を抱いてきた」
「私も、抱かれてる間は真剣でしたよ」
「心と身体は別って事?」
「そういう関係から始まりましたよね?」
課長は粘り強く私を口説いてくれた。
それに折れる形で抱かれるようになった。
最初は社長に対しての抵抗心によるものだったけど、いつしか課長との関係も楽しむようになってたのは事実。
でもそれ以上踏み込まれるとしんどい。
両手で抱えきれなくなる。
いつでも切れる関係でないとバランス取れなくなるので。
だから何度もセフレを強調し続けたのに。
「美雨は、俺の事何とも思ってないの?」
「身体だけの関係なのにその質問はタブーじゃないですか?」
「だったら教えて?最初に俺に抱かれた時には……もう彼氏居たの?」
「いいえ……」
社長は彼氏になんかなれない。
社長とも身体だけの関係だけど、どうしても断ち切れない人。
私自身も執着してる人だから。
「だからずっとはぐらかされてたんだ…?」
そうですね……セフレだと自覚してもらえれば。
それだけの事に時間かかります?
理解してくれているものだと思ってました。
お互い楽しめてたならそれで良いじゃないですか。
「俺の気持ち……伝わってなかったの?」
逆上する感じでしょうか。
それも私に与えられる罰なのですね。
課長がそんな風になるとは考えにくいですが男女の縺れでは良くあるパターンなので、私も腹を括らなければならないのかも知れません。
「伝わってましたよ……私とするセックスが好きなんだなって」
わざと怒りに触れる私に幻滅すれば良い。
あなたから切って欲しいから。
それが出来ないなら続けましょう。
「帰ったら……その彼氏ともするのか?」
「わかりません……今日は私も疲れているので」