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夏の終わりに
第13章 告白 ②
くちゅ……くちゅ……

打ち上がる花火の爆音に紛れて、微かに淫靡な音が聞こえてくる。

浩人の指が荒々しく掻き混ぜ、膣壁を撫で、引き抜き、花芯を弄る。

「はぁっ……ふ……っんぅ……」

快楽に息が上がり、ぞくぞくと震えが走る。二本に増やされて中と外を同時に攻められると、千里は声を殺すためにキスを求めた。


どうしよう……


屋外で、側に大勢の人がいる。
それを忘れてしまったわけではなかった。

けれど、浩人の指はいとも容易く快楽の波にいざなう。千里自身もその先を望んでしまっている。


どうしよう……


深く舌を絡ませ合い、一層激しく攻められながら、千里は僅かに残った理性を働かせるべきか考える。

けれど今更、止めることは出来ない。

止めて、四年前を繰り返すことなど出来ない。
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