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秘蜜
第1章 お兄ちゃん

「―――っ間に合った!!」
教室に入ると同時に、チャイムが鳴り響く。
「零夏、ギリギリっ!」
隣の席の優衣ちゃんが、私に向けてピースをする。
「わっ、優衣ちゃんおはよぉ!」
「おはよ、零夏!相変わらず可愛いねえ~」
優衣ちゃんはそう言うと、私の後ろに回り私を抱き締めてきた。
「っふええぇ!?」
「零夏~こちょこちょ~!」
「あっ、ちょっ、やめてよぅー!」
「ほれほれ~☆」
「あっ、あははははっ!くすぐったいー!!」
と、その時。
「お前ら。」
――バシッ
「「いったぁー・・・」」
「さっさと席につけ!」
「「・・・はあい」」

