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第26章 【所詮は僕らオスなんです】

「！あ…っ、いあぁっ、やああんっ」

…当たってる。わかる。愛液の潤みに乗せて彼の先端がわたしをこじ開け、一番奥の疼きを突き刺してる。
それだけわたしは彼で満たされていて。体だけじゃなく心の奥まで気持ちよくて…とろけてしまいそうで。半開きになった口からは、ただただ嬌声が溢れ続けた。

「こえ…っ止まらな…っいっぱ…出ちゃ…っ」
「…全部聞かせろよ。いいんだろ？なあ？！」
「んあぁっ！…ぃ、…きもち…ぃ…の…ぉっ」

引きずり出された本能は首を何度も縦に振らせ、だらしないほど素直に快楽を告げる。それは彼を悦ばせ、満たし…彼のことも本能へと駆り立てていく。─ただただ雌を貪る、雄へと。

「んっ、は…ぁんっ！…ら…めぇ…っ」
「"ダメ"は"もっと"だもんな、未結はな」

霞みかけた視界には覆い被さる彼と、彼の肩より高く持ち上げられた自分の足が映る。…どれだけ恥ずかしい格好をしているのか。させられているのか。 …考えただけで、疼いて疼いて堪らなかった。

「あああ……っ」
「…すっげーよ…俺が壊れそう…」

快感に鳴き叫べばその疼きに触れられる。更なる快感が与えられる。延々と続く好循環。抗う術…ううん、必要がなかった。──溺れた。

「…りゅぅせ…ぇ……らいすき…」
「ん。…愛してる、未結」

その言葉を確かめ合うように舌が絡み合う。首筋や胸元に所有の印が刻まれる。痛みを与えないギリギリの力で鷲掴まれた胸と、先端の突起が彼の指先でいやらしく形を変える。わたしはその全てに悦びの声をあげ、全身を震わせる。

彼好みの衣装に包まれたわたしの体は
彼好みのものへと確実に変わっていく

彼を…雄を受け入れ悦び溺れる、雌へと。


「…っあー…未結、イキそ…」
「！…未結の…なかに、いっぱい…」
「今日それいーわ」

条件反射で口にした言葉は遮られた。またいつもの気まぐれかと思った矢先…信じられないことが起きた。
彼がわたしから出ていったのだ。

「！？りゅ…あっ…」

その真意はすぐ明らかになった。
張り詰めた彼自身を包む、グシャグシャに濡れそぼった避妊具。彼はそれを取り払うと、剥き出しの自身を右手で掴み扱き出したのだ。