この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
BeLoved.
第28章 【カレハミエナイヒト。】

………………え?

……そ、そこ?

……その仏頂面も、まさか『おじちゃん』呼ばわりが気に障ったから…なの…?

拍子抜けしたわたしは麗さまの腕をすり抜け、ポカーンとした表情で流星さまを見つめた。


「消えろ」


最後にそれだけ。静かに短く吐き捨てるように、流星さまは言い放った。
果たして子供の霊は無言のまま、フッと姿を消したのだった…。

──────────

「なー未結、ひでーよな!?おじちゃんはねーよな!」
「そ、そ…デスネっ?!あはは?!」

よほど納得いかなかったらしく、ぶーたれる流星さま。それに対し、わたしはひきつった笑みを返すしかなかった。

「何二人で盛り上がってんだよ。で?そいつまだ居んの?」

麗さまはいつの間にか窓ガラスの前に移動していて、外を覗き込んでいた。見えないとはいえなんて大胆な行動をとるのかしらこの人は…。

「あー麗もう居ねーよ。何てことない、ただの浮遊霊。偶然波長あっただけだし心配ねーよ」
「よ…よかったです…。…はぁ」

何はともあれ危険な部類ではなかったみたい。ほっと胸を撫で下ろした瞬間、ふわ…っと、夜の風が舞い込んだ。麗さまがベランダに出るため、窓ガラスを開けたのだ。

「あー。俺も一服してくるわ」

その後に続き、流星さまも煙草を手にし外に出ていく。わたしは慌てて閉められかけた窓ガラスに駆け寄った。

「まっ、待って下さい!」

今は一人になりたくない。
彼らの後を追い、わたしも慌ててベランダに飛び出した。
手すりにもたれかかる彼らの真ん中。丁度人ひとりが入れるくらいの隙間に、やや強引に入り込んだ。
/404ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ