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BeLoved.
第30章 【あなたがわたしをこわしたいなら】
「はぁっ…あ…ああん……っ…」
ピチャピチャといやらしい水音が響く。
わたしのあられもない声も。
「!ああん!いゃ…あ……っ」
椅子に腰かけた状態の両脚は肘掛けに乗せられ、まるでMの字のような形で開かされ。
衣服は身に纏っているのに下着だけ取り払われ、秘部は剥き出し。
そんなとてつもなく恥ずかしい格好なのに、わたしのそこは熟れて…濡れていた。
「ふあぁっ、あ、あっ…やだぁ…っ」
──だけど、『そこ』には触れられない。今日のご主人さまは、ひたすら足の指だけに舌を伝わせている。
口内に含まれた指が甘噛みされ、震えた直後にはまた柔らかい舌で愛撫され。繰り返される優しい痛みと慈しみ。それが気持ちよくて堪らなかった。
──だけど、『そこ』には触れられない。床に跪いた状態の彼には…ひくついて、愛撫を受け続けている指よりも濡れている秘部がよく見えているはず。
「ああぁ…っ」
零れてしまう甘い声にも、微かな物足りなさが滲んでいる。自分でも…わかる。腰だって無意識に浮いてしまう。だけど彼は『そこ』に触れてくれない。
こんなに…彼を求めているのに。
どうして?なんで…?
このままじゃおかしくなっちゃう…!
「……っ、おねが…っ…」
限界を迎えたもどかしさはわたしを大胆にさせた。愛撫を反対の足に移し、焦らすように脛に舌を這わす彼。それを潤みきった瞳で見下ろしながら、わたしは彼に…初めて自分からおねだりをした。
「…さわって…?麗…」