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BeLoved.
第33章 【食べたのだあれ。1】
目が覚めたら、朝。麗さまはいなかった。
昨夜はあの後、しっかり口と手で『お返し』を頂いて。…もちろん、結ばれもして。心身ともに満たされていた。
──────────
「ただいまー。うおー未結ー久し振りー!」
「おかえりなさ……むぅっ!」
「おまえ、またちっこくなったんじゃねーの?」
さて、もう一人のご主人さまをお出迎え。
3日振りに帰宅を遂げた流星さまは、満面の笑みでわたしを抱き締め頭をぐりぐりと撫でた。
相変わらずの彼を愛しく微笑ましく思った直後。彼は冷水をぶちまけてくれた。
「あそーだ。未結おまえ、麗泣かしたって?」
「なっ、だっ、なん、何でご存知デスカ?!」
あまりにさらりと自然に言われ、動揺がもろに顔と言葉に出てしまった。流星さまは構うことなく、ケロリとした様子で話を続ける。
「本人から。さっきそこで会ったのよ。なんか様子変だったからツッコんだら"未結に泣かされた"って」
「……」
「麗泣かした女なんて、俺が知る限り羅々姉以外で初なんだけど。すげーじゃん」
「………」
「で?何したの?」
無邪気に尋ねてくる流星さまに対し
わたしは何も言えなかったのだった…。