この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
BeLoved.
第35章 【hey my friend.】
1


「出掛けたい?」
「はいっ…!」

朝のダイニング。席につくご主人さまたちの前に朝食を並べながら、その話題を持ち出した。

昨夜携帯に届いたメール。差出人は高校時仲良しだった子。来週の土曜の夜会えないか、とのお誘いだったのだ。

「は?夜?!そいつまさか、男?」
「ち、違いますっ!女の子です!」

読んでいた新聞から顔を上げ、流星さまが怪訝な眼差しを向けてきた。慌てて首を横に振る。
今回誘いをくれた子は、高校の三年間をずっと一緒に過ごしてきた、いわば親友。

卒業後は彼女もわたしも就職。お互い多忙、休日も違う。それでもちょこちょこ会ってはいたんだけど…この数ヵ月は疎遠になっていた。

だから今回の誘いは嬉しかった。そして悲しいかな、わたしに男友達はいません…

「言い出すってことは行きたいんだよね。いいよ、行っておいで。ではいただきます」

わたしの心中を察しつつ、そう快諾してくれたのは麗さまだった。自分の前に朝食が揃うやいなや、ずっと操作していたスマホを即座に脇に置き黙々と食べ始める。

「あー俺もいーよ男いねーなら何でも。送迎も俺するわ。いただきまーす」
「そっ、送迎ですか…?」
「夜だろ?危ねーもん。それが条件」

驚くわたしに、さも当たり前と言わんばかりの口調で返す流星さま。ここで暮らすようになってから、本当に一人で移動することが減った。心配してくれるのはありがたいんだけど…そんなにわたしって危なっかしいかなあ…

「それよりも酒だよ、酒!その友達が飲んでも、おまえは飲むなよ?未結。これも絶対な!」
「……」
「は…はいっ、わかりました…」

流星さまの気迫と、麗さまの無言(食べているから喋れない)の圧力に怯みつつも、お許しを得た嬉しさに、微笑んだ。
/404ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ