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BeLoved.
第13章 【玄関閉めたら二人の世界】
「……て…」
解かれた唇が動き、小さく掠れた声が漏れた。
「なに?」
「…直接…さわって…ください…」
抑えきれない羞恥心で、頬が真っ赤に染まっているのがわかる。でも体の中で感じる熱は、もう自分では抑えられない。途切れ途切れだったけど…わたしは自分の欲望を告げた。
「かわいー…未結」
瞬間、彼の目の色が変わったのがわかった。さっきまでの優しいものじゃない。『欲しくてたまらない』雄の目。
体の奥底が、きゅうっと締め付けられるのを感じた次の瞬間、ブラウスの前を留めるボタンは全て引きちぎられた。
「きゃっ……」
反射的に漏れる小さな悲鳴。そんな事にはお構いなしに、中に着ていたキャミソールもブラも強引にずらされ、胸の膨らみは露わになった。
「あっ……あぁん…っ」
大きい手の中でいやらしく形を変えていく光景を見下ろしながら、待ちわびた刺激にさっきよりずっと甘くて、震える声を漏らしてしまう。
「っん!」
体に電気が走ったかのような刺激。片方の突起が、彼の口に含まれ、甘く噛まれていた。もう片方は…指の腹で摘ままれ、捏ねられ…時折爪先で弾かれる。
「…あ……んんっ!……っ」
とめどなく溢れてくる声を抑えたくて、口に両手を当てた。
麗さまの持ち物であるこのマンションは、ワンフロアに一世帯のみの造り。だからこの階には、わたしたちしか住んでいない。
玄関から外に出れば、そこはすぐエレベーターホールに続く建物内廊下。そして、この部屋があるのは最上階。それでも…誰かが来る可能性だって、無いとは言い切れない…はず。
だから、こんな恥ずかしい声が漏れるのは嫌だった。