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BeLoved.
第17章 【彼と彼の兄と姉】
「きゃ、ぅ……っ、うぅん…っ」
引き抜かれたと同時に愛液が内股を伝った。まるで彼が放ったものが滴り落ちてきたかのような錯覚に陥り、下肢が震える。
「やらしー。…なー、もっかいしていい?」
それを横目で見ながら。役目を終えた避妊具を始末しつつ流星さまは呟いた。半分冗談、半分本気の声で。
「だ、だめっ…れす…。ぁん…っ」
ずっとテーブルに押し付けられていたから、ちょっと動かしただけでも全身が痛む。なんとか上体は起こせたものの、疼きがおさまっていない秘部のせいで甘い声が漏れた。
「…んな声出すなよ。襲うよ?」
苦笑混じりにそう言うと彼はわたしを軽々と抱き上げ、お風呂場まで連れて行ってくれたのだった。
───────────
「お部屋のお掃除、まだ途中だったんですよー」
「いつも綺麗だろ。大丈夫だって」
一緒に軽くシャワーを(羅々さまがもういつ来られるか分からないから急ぎ足で)浴びたあと。ぶーたれるわたしをなだめる流星さまが、リビングのドアを開けた直後だった。
「おじゃましてまーす」
「!?」
二人揃って硬直してしまった。
何故なら…居るはずのない人が居たから。
「椎名!!?」
「椎名さま?!」
ソファにどっかりと腰を下ろし、こちらに向かってにこやかに手を振るのは。有栖川椎名(しいな)さま。
流星さまの……お兄さまだ。
「は?!お前何で居んだよ!」
「可愛い弟の新居が気になったから。未結ちゃんも久し振りー」
「あ…こ…こんにちは」
有栖川さまのおうちにお勤めしていた頃から、まあ…そんなに頻繁にお会いしていた訳ではないんだけれど。何かと構って(いじって?)くれて、流星さまとはまた違った意味で明るくて朗らかな方。
流星さまに6歳足して、背を15㎝くらい小さくして、髪を明るい茶色に染めて、常に笑顔にすれば椎名さまの完成。驚くのは、そこまで似ている彼らが…腹違いだということだ。