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LaundryHeavenly.
第1章 Heavenly.1
しかし、いつからだったでしょう。
乗っ取りを画策した国が現れ
攻撃を仕掛けてくるようになったのは。
敵国、とかくそこの第三王子は好戦的だと。
王都周辺は断続的に攻め入れられ、
戦況は泥沼化しつつある。というのは
風の噂で聞いていました。
恐ろしいと思いました。
ですがどこかで、私には関係のないこと
だとも思っていました。
私が暮らすのは片田舎。人口も少なく、
これといった特徴も名産もない。
敵国からしても、なんの魅力もないはず。
まして好戦的なら尚更つまらないだろう。
そう思っていたのです。
戦地で命を落とす兵士達のことなど省みず
そんな呑気に構えていた罰が
下されたのでしょうか。
私はかけがえのない、大切なものを
永遠に失いました。
「サラサ……お嬢様……!」