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猫彼女。
第2章 cat.2
「にゃー」

猫様…もとい。りおの登場だ。
えりさも笑顔で上体を起こした。

りおはご主人様に甘えるように、
ゴロゴロと喉を鳴らしながらすり寄った。
その姿はよく言う『可愛らしい猫』そのもの。

俺といる時はツンツンしてるというのに。
まったく真逆のこの態度。

まあ、彼女(りおね。)の中では俺はただの居候で、ぶっちゃけて言えば邪魔者。
わざわざ俺の足に乗っかって悠々と通りすぎたのは、絶対挑発と見せつけだよな。

…しかし。
掠めただけで『そこ』を踏みつけなかった辺り、こいつは賢い。

さすがにそこまでされたら、俺も自制する自信ない。
りおに何するか分からない。
もしかしたら反射的に蹴り飛ばす…なんてこともある…かもしれない。しないつもりだけど。

こいつ(俺)はえりさとは違うんだって、
ちゃんとわきまえてるんだ。

にもかかわらず昨夜は邪魔してきたり
(結果的に助かったけど)ホント気まぐれと言うか
なんと言うか。


「やだ、くすぐったいよ…」

りおはえりさに体を擦り付けてる。
自分のものだとマーキングしてるような気がするのは
いくらなんでも考えすぎだな。うん。

全身で甘えるりお。
おまえ、えりさ大好きだもんな。
えりさもお前のこと大好きだよ。

…ん?てことは。
俺が一番心配しなければならない恋敵って、りおか?
人間ならまだしも、猫かよ…。

…何か俺、少し変だな。
頭を左右に振って気を取り直すと、
とりあえず下着だけ身に付けた。


「りおちゃんにご飯あげて、シャワー浴びてくるね」

そう言うとえりさは寝床から抜け出した。

ああじゃあ俺も一緒に…と思ったが、
ここにきて強烈な睡魔が襲ってきた。
…ダメだ、立てない…。


「えりさ…今日休みだよね?…俺、昼から講義だから…11持に…起こし…てくれる?」
「うん。わかったよ」

横になった俺に、今度はえりさがブランケットを掛けてくれた。

頬に与えられた柔らかい口付けの感触と、
耳に届くえりさの優しい声。
俺は満たされた気分で眠りに落ちた。

「おやすみ、あっくん。大好きだよ」

目が覚める時も、柔らかい口付けの感触と、
耳に届くえりさの優しい声。今と同じ
満たされた気分のはずだと、疑いもせずに。
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