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ひととせの自由
第2章 すこやかパンダクリニック

「ま分かんないことあったら、田中くんに聞いてね。で、“先生“は?」
「スミマセン、奥で処置中です」

どうぞ、と。通された院内は、外観同様、歴史を感じる古い造り(早い話がボロ…おっと誰か来たようだ。来ないけど)だった。

今は通路の一部にしか電灯が灯っていないから薄暗いけど、狭い受付カウンターも、待合室の長椅子も、診察室へ続くドアも、今履いている薄っぺらいスリッパも、やっぱり何処か懐かしさを感じてしまう。

───さて、この診療所の主で、こんな時間にも患者を受け入れて、今まさに処置中だという“先生“は、どんな人なんだろうか。

…田中くん以上にガラが悪かったらどうしよう…。
…いや!きっと、使命感に燃える真面目な人だ!ていうか、そうであってくれ。借金完済まで働かなきゃならんのだから。


祈るような気持ちで田中くんたちの後について狭い廊下を歩き、やがて突き当たりの、『処置室』と書かれたプレートが貼られたドアの前に辿り着いた。

ドアの上半分にはめ込まれた磨りガラス越しに、淡い明かりと動く人影が見える。


「…っ、……」


何やら声も聞こえる。ああ、患者さんのうめき声かな…
きっと よほどつらい症…



「ぁん…っ、……ああんっ!」



??!


何いまの。 …まさか、まさかね?



「だめぇっ……、いっちゃうぅ…ッ!」



……間違いない。光以上にダダ漏れのこれは…


女性の…『致している』最中のお声なんですが?!
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