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ひととせの自由
第5章 Ghost White
ばちゅん、びちゅん。
下腹部にやたらと響く、やらしい水の音も。
紅潮し、汗ばんだ肌にまとわりつく髪と
だらしなく乱された白衣と、ナース服も。
背徳感とやらをたまらなく煽ってくれるのも。
快楽に支配された体と心は
ただただ溺れ沈んでいくのも──……
「じゃ、少し動き弛めてみようか。田中」
全てこの方、四季先生のせいである。
何故ならば……
「承知しました、先生」
「?!ぁんっ、嘘、やだあっ、突いてよぉ…っ!」
今、私の目の前で繰り広げられている異常痴態。
田中くんと…またもや先生のオトモダチらしい、見知らぬきれいなお姉さんが……横並びに並んで座る私と四季先生の真ん前で、男女の営みをされておるのだ。
時間、23時。しかもココ、診察室。
いつぞやみたく四季先生のお部屋じゃなく、昼間フツーに患者さんを迎え入れた、すこやかパンダクリニック・診察室。
診察時に四季先生が腰掛ける、古びたドクターズチェア。
今はそこに田中くんが腰掛け、更ににその上に、お姉さんが跨っている。その…こちらに向かって大股おっぴろげて…合体した状態で。
「あっ、ぁんっ、やあんっ、ぉかしくなっらうぅ…ッ」
しかもしかも、どーゆー訳か。田中くんは白衣に、お姉さんはナース服に身に包んでいる(お姉さんはほぼはだけちゃってるけど)。
しかもアレ、私の洗い替え用。さて一日も終わったし寝るかと思った矢先、いきなり先生から『君のナース服貸して』と言われ。持ってったらこのお姉さんがいて。
訳分からんうちに着替えられて(お姉さん、尻と胴は余裕残ってたのにおっぱいが入り切らなくて泣けたのは内緒だ)言われるまま診察室に連れて来られたら、白衣着た田中くんがいて。からの、四季先生のこの一声だった。
「じゃ、この子抱いて。田中」
────────
「あっ、んぁッ、ふぁあ…んっ」
傍から見ればまるで同業者同士の淫行現場。それ以前に、他人様のセックスを見せ付けられるってかなり気まずい。経験済みだけど。
ていうか……田中くん。アナタ、四季先生に命じられたら
こんなことにまで従っちゃうんですか?
なおくんの存在がデカすぎてすっかり抜けてたけど…
この人半○レ…つまり、ギャ○グだったんだよね??!
お姉さんの中にずっぽり入り込んでる…ナニにまで、タトゥーが刻まれてるくらい、ガチの。