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メンズミーティング
第4章 はじめまして。
「ほんっとにあんた単純でいーわ」
後の姉のセリフ。
聞けば未結ちゃんのことは姉ちゃんもかなり気に入ってて、今回彼女を俺んちに派遣したのももちろんわざと。
愛想悪いけど顔だけは良い(うるせえ)弟と、あわよくば交際にでも発展してくれれば万々歳。いずれは義理の妹に…なんて、頭湧いてるとしか思えない妄想図を描いていたそうだ。
俺が未結ちゃんに惚れるのは予想できてたってさ…身内は怖い。
蓋開けてみればまあ、ある意味この女の思惑通りになったわけだけど…素直に感謝している。姉ちゃんありがとう。
──ただ、あんたも俺も予想できなかったね。
『俺、お前居ても関係なくやるよ?麗』
どっかのボンクラも彼女と縁があって、その上俺と同じくらい惚れて惚れられてフラれて。
挙げ句彼女を『二人のもの』にするなんてイカれた状況に陥るなんてね。
お陰で毎日壊れそうだよ。心も体も。
──でも、やめない。やめられない。
やっと手に入れた。何処にもやらない。
離さない。離れない。もう逃がさない。
ここまで『欲しい』と思った女
初めてなんだから。