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メンズミーティング
第8章 閉じ込められた。

年の頃は未結くらいか。小柄で色白で、胸も尻も真っ平らな、色気ねー体。
そろそろ夜は肌寒くなってきてんのに、着てるのは袖のないワンピース一枚。
こんな時間に女が一人?いやそれ以前にこいつ、いつからいた?


「…こんばんは」
「え?あぁ、こんばん…」

扉が閉まってすぐ、背後からかけられたか細い声。
肩越しに見た女は俯いていた。長くて重苦しい黒髪が垂れて邪魔して、表情は見えない。しかし俺の第六感は反応した。


こいつ幽霊だ。


…あー、めんどくせーな。住民かと思って返事しちゃったよ。
疲れてたし仕方ねーか。
駐車場では見かけねー霊(やつ)だし、一体どこで拾ってきちまったんだ。まぁいーわ。

──ほらな、個内の空気が変わった。重苦しい。寒い。
電灯はやかましく点滅し、操作盤はどのボタンを押しても無反応。勘弁しろよな俺は早く帰りてーんだよ。

イケるかと思い取り出した携帯も圏外。溜息出た。背後では幽霊女がなんか呟いてんのが聞こえる。
聞こえるっつーか、頭ん中に直接響いてくる。
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