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メンズミーティング
第8章 閉じ込められた。

『ぃ…あたしも……愛されたい…』

マジでめんどくせーのに関わってしまった。
こいつ「救われたい系」だ。「呪ってやる・取り殺してやる系」よりタチ悪いやつ。とにかくしつけーんだ。ひたすらまとわりついてくる。

『愛されたい…アイサレタイ…』

あー、はいはい。アンタ生前さんざ男に泣かされたのね。DV野郎やら腐れホストやらヤ◯ザやら、ろくな男に当たらなかった。
単に、サセ子だったのかもな。
とにかくいつも都合よく扱われ、ヤられ、貢がされ、蔑ろにされ。失意のまま死んでった。
そんな所か。よくある話だ。

一気に疲れが押し寄せた。そのせいで痛みを覚え始めた頭を操作盤に凭れさせ、どーしたもんかと思考を巡らす。
ま、こいつ程度じゃ俺には触れられもしねーからじき消えんだろ。
そう楽観視し始めた時だった。


『…みゆ…』


鳥肌立った。


『愛サレタイ……アタシダケ見テ……』

…あー、そーか。こいつは俺らを見てたんだな。
いつからか何処からはわからない。幽霊自体は何処にでもいるから、いちいち気にしてねーもん。

『愛されたい』『自分だけ見て』その想いに囚われてるこの幽霊女には、俺とヘタ麗からベタ惚れされてる未結なんざ、それはそれは妬ましくて堪んねーだろう。

「……」

放置しとこうと思ったがやめだ。こいつはマジで未結に危害を加えかねない。俺で止める。

閉じ込められたエレベーターん中。俺はゆっくり振り返り、嫉妬と怨みとで元から不細工な顔を更に醜く歪ませたそいつと、対峙した。
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