この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
メンズミーティング
第11章 hey my friend. 1. 17:45pm
「麗さまが買って下さったんですっ」
玄関にやってきた未結が着てたのは、見たことないワンピースだった。聞いたら待ってましたといわんばかりのニコニコ顔でこの回答。
あー、はいはい。言われてみりゃ確かに野郎が好きそーな感じだわ。寝ぼけた色で、膝上の裾は広がってふわふわ。腰の位置にはでかいリボンまでついてる。邪魔じゃねーの?
…でも、まあ。ちっこいくせに出るとこ出て、締まるとこ締まってる未結の体を、うまく魅せてるとは思う。
ぶっちゃけ、すげー可愛い。
ヘタ麗がやった服だってことと、その笑顔がやたらカンに障るけど。
「…流星さま?」
やべー。無言になってた。
多分無表情にもなってたんだろう。未結が不安そうな顔で見上げてきてる。
何でそんな瞳潤ませてんの?真上から照明当たってるせいか?気付いたら吸い寄せられてた。
「…未結、キスしよ」
「えっ?…あ…」
上体屈めて有言実行。腰つれーけど我慢。
キスした瞬間は身を強張らせた未結だったけど、すぐにへにゃっと脱力した。
小さいこいつのこれまた小さい手が、俺の胸元を掴む。弱々しく。──でも、確実に。
「……」
甘い匂い。視線を落とせば、飛び込んでくるのは襟から覗く白い肌。俺とは違う、柔らかくて暖かい体。
ほっそい腰に手を回してしまえば、それはもう拘束だ。
「…!だめ…っ」
この”先”を察し身をよじって逃げようとする未結。それな、いつも思うんだけど…誘ってる風にしか見えねーんだわ。
「しよ。俺の日だろ」
これ以上の大義名分はねーよな。
案の定、未結は抵抗をやめた。
─────────
「まって…!」
玄関だけど関係ない。前みたく床に一枚引いたりもしない。
フローリングに直に押し倒し、襟ぐりを無理矢理引き下げた。
服が汚れる?傷む?知るか。
「りゅぅせ…、…んッ!」
胸の膨らみの中腹あたり。ここまでだな。これ以上力入れたらマジで破ける。そこまでいくとガチで泣かれるからやらない。さすが俺、超優しい。
肌に口付けてやれば、未結は全身を強張らせ訴えてきた。甘い声で。
「つけちゃ…だめ…っ」
そしてあの小さい手で俺を押し返そうとする。
……だから、そーいうのが堪んねーんだって!