この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
メンズミーティング
第12章 hey my friend. 3. 2:05am

「───もういいかな。重いんだけど」

あたしの部屋のドア前に辿り着いた直後。
『その男』は横抱きにしていたあたしを床に下ろした。
ていうか、空中でぱっと手を離した。

とっさに足を下ろさなかったらそのまま落下して、コンクリートの地面にモロに叩き付けられる所だった。

何こいつ。怪我したらどーすんの?
体勢を立て直し見上げる。その男…未結の彼氏は、静かな声で言った。

「君、酔ってないでしょ」

なーんだ、バレてたんだ。
あたしのカンペキな演技を見破るなんて。
いいのは見てくれだけじゃないようね。

「いつから気づいてました?」
「最初から」
「何で言わなかったんですかー?もしかして、送り狼狙ってた?」
「無駄話してる暇ないから。それじゃ」

来た道をさっさと戻っていく彼氏。
名前なんだっけ?らい?るい?何でもいいや。
そうそう。未結を車に残しっぱなしだもんね。早く行かなきゃ。
予定じゃ部屋まで誘い込むはずだったんだけど。仕方ない。じゃ単刀直入に言っちゃおう。

「彼氏さん」

あたしの声に、その男は足を止めた。
そして心底わずらわしそうに振り向く。
表情には出てないけど、醸し出すオーラでわかる。やなやつ。

「あたしが未結のこと好きっていったらどーします?」
「ありがとう。これからも仲良くしてね」

彼氏は明らかな作り笑いをむけ、再びこちらに背を向け歩き始めた。
5メートルくらい離れたその背中めがけて、言葉を投げつける。

「好きって、"そーゆー意味"ですよ?」
/101ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ