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メンズミーティング
第2章 謀略兵 ハイジ
「恥を知れ!!」
『その言葉』を発した直後。僕に与えられたのは賛同ではなく、頬への鉄拳だった。
モロ食らいした体は一回転した後
地面に思いっ切り叩きつけられた。
相変わらず早い拳をお持ちで。隊長殿。
急所を外すのが精一杯。
受け身を取る隙もありませんでしたよ。
でも。あぁ、痛ったいなあ、もう。
口の中に広がる鉄の味。
こりゃどっか切れたな。
ナノもお得意の蔑みの眼差しで
見下ろしてくれちゃってるしね。
「レノを娼婦にする?ふざけるな!」
怒声を頭上に受けつつとりあえず体を起こす。…うわぁ、目眩がするや。立ち上がるのはまだ無理だと判断した僕は、 跪き頭を垂れた。
「…あの子、たまんないよねぇ。色白で、華奢なくせに出るとこ出ててさ。それに妙な色気」
「いい加減にしろ、ハイジ!」
「…ブライト隊長、ハイジさんは疲れています。休息が必要かと」
怒りと呆れの集中砲火かあ。
あぁ、楽しいな、たのしい。
ひっくり返してあげようね。
「…知ってるよ。ブライト。ナノ」