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第12章 hey my friend. 3. 2:05am

「なになに、彼氏さん超絶いい人じゃん！未結ちゃん幸せもんだね。ねーちゃんも早くいい男見つけろよな」
「……バカ」

男が去った後に残る甘ったるいにおい。気持ち悪い。
未結が今いるのってあの男の家？これから二人はどんな夜を過ごすんだろうか。

ねぇ、未結。あんな男のどこがいいの？
あんな、怖い男の。








──後日、あの男から『車体修理代』の名目で目玉飛び出る金額の請求書が届くことも、返済の為にあの男がオーナーやってる『お店』を紹介されることも、まだあたしは知らない。






「紫ちゃん、いい子だね(バカで)」