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メンズミーティング
第13章 そのときのはなし
可愛くて仕方ないやつが眉毛ハの字にして声かけてきた…つーか、謝ってきた。なんで?
「わたしが何かしちゃったなら…」?いやいやおまえ何もしてねーじゃん。なのに何で謝れるのか。すげーね。俺にはそれが解せない。
っあー、それにしても来ねーな。来ねぇ!!
もうあのショップ絶っ対ぇ利用しねーからな。
苛立ちを募らせれば可愛いくて仕方ないやつが怯える。かといって平常心でいられる程、生憎人間は出来てない。
「おいボンクラ」
そこに油どころかガソリン注ぎやがんのがこのヘタレ。帰るなり俺が座ってるソファー蹴りやがった。なにこれ殴って良いフラグ?
いや、ダメだダメだ。耐えろ、俺。頑張れー。
キレたら可愛くて仕方ない奴がもっと怯える。
──ま、結果的にこの我慢は実を結ぶわけだ。
さすが俺。日々成長してんな、うん。
2秒前まで殺意すら覚えてたヘタレが、今じゃ救世主サマに見えるからね。
「テメーに荷物届いてんだよ」