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メンズミーティング
第17章 哀れなボンクラに慰めを。
『俺の代わりに葬式出てくれ』
四半世紀超の腐れ縁である野郎からの着信。
受けた瞬間放たれたのが、これだった。
─────────
「…なにそれ」
『幸が死んだ』
「さち?」
……あぁ、そう言や結構前にそんな名前の彼女ができたって言ってたな。こんなボンクラと付き合うなんて、余程の変わり者に違いないと思ってたけど、まだ続いて…って、死んだ?いや、ちょっと待て。
「何でお前が行かねぇの。仕事?」
『俺が行くとお母さんに塩撒かれるんだよ』
…なんだそれ。まさか『そっち系』じゃねぇだろうな。
元々イカれた奴だったけど、しばらく会わないうちに拍車がかかったようだ。…ていうか、まだ眠い。
時計を見たら、午前9時。とは言えこちとら朝帰りで、今の今まで眠っていたところ。覚めきっていない。
今日は夕方から、付き合ってる女と泊まりで出掛けることになってる。かなり無茶な日程組まれて、合わせる為に連日かなり『頑張った』んだ(じゃないとヒス起こされて面倒臭い)。
だから時間まで寝て過ごすつもりだったんだよ。邪魔するな。
「…ちょっと何言ってるか分かんない。切」
『なー麗お前今どこ?家?説明するから今から行くわ』
「は?何勝手な……おい!」
……切られたよ。なんなんだ。