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メンズミーティング
第21章 ここまでバカとは思わなかった。
画面の中には、肩紐はずらされ、裾はたくし上げられたはしたない姿で横たわる未結。
改めて見…なくても、この子本当にキスマークだらけだな。ボンクラの単純さがよくわかるよ。
……。
「ひあっ!」
かわいい悲鳴。…ごめんね。一気に突っ込んだもんね。ここにもボンクラの感覚が残ってたから、鬱陶しくて。
でも未結が背中を反らせてくれたお陰で、未結の一番大好きな、一番奥まで届いた。…いっぱい突いてあげる。
温かく湿って、柔らかいのにきつい、未結の中。どんな動きをしても…それ以前に、包まれただけでも気持ちいいんだから堪らないよね。
挿入れてるだけでも幸せ なんて言ったら笑われるかな。
「…ほら。感じてるのも繋がってるのも全部写ってるよ」
「あぁんっ、やっ、ぁんっ、やらぁっ…」
未結は何処までも素直でかわいい。俺の言葉を聞いた瞬間、中がキュッと更に締まった。
未結が一番悦ぶ場所はわかってる。だからわざとそこばかり狙って、鳴き叫ばせる。強弱をつけて、緩急をつけて、とろけさせてあげる。
未結から少しでも、流星を追い出すように。
……そうなんだよ。本当なら、天秤に掛けられた時点で俺も流星も愛想尽かしてるはず。まして『ふたりのもの』なんてありえない。でも現実はこうだ。
なんでだ?それだけ好きだから?
「…っほら、見せて?いちばんかわいい未結」
「…っ…、ぁ…っ…あ───…っ」
…まぁ、それは今はいいや…。
未結も俺も限界だし、奇しくも『ふたりだけの秘密』が手に入ったんだから。
…ていうか、なあ、おい、流星。
俺ら揃って、狂ってるのかもな。
─────────☙
「何言ってんの?」
寝落ちた未結を部屋に残して、玄関先でスマホ握りしめて蹲ってたら。
エレベーター降りてきたボンクラが間抜け面で見下ろしてきた。…うるせぇな、俺いまちょっとつらいんだよ。
スマホの黒画面を見ながら溜息ついた。
未結の自己紹介入りハメ撮り動画。
撮ったはいいけどこれ、どうすんだよ。
未結にデータ預けるのは怖すぎるし(ごめんね)、何処に保存したとしても存在する限り流出の危険性はある。
でも…消すのやだなぁ……
「…流星、お前ちょっと俺の事殴ってくんない?」
なに自分で悩みの種増やしてんだよ。
ああ、自分がここまでバカとは思わなかった。