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メンズミーティング
第21章 ここまでバカとは思わなかった。
壁に立てかけて、シーツの上に置いたスマホ。
広角レンズモードにしたから、寝かせた未結と、それに覆い被さる俺の姿がバッチリ映り込んでる。
尤も、俺はほとんど首から下しか写ってないけどね。
「はず…っはず、恥ずかしいです…」
気になると却って見てしまうのが人間の習性。
キスしてる最中も、肌に舌を這わせてる最中も──指を秘部に触れさせてる最中も。画面から目を離さないまま、未結がそう訴えてきた。かわいい。
「ハメ撮りってそういうものだからね」
何言ってるの、未結ちゃん。まだ序の口だよ。
これからもっと恥ずかしいところを撮るんだから。
濡れ始めたそこに、指先をそっと挿し入らせれば。未結の全身が小さく跳ねた。本当、感じやすくてかわいい。両腕を俺の首に回し抱きついてきたのは煽るため?
入り込ませた指先の、第2関節を少し曲げた辺り。指の腹から伝わる、ざらついた感触。
ここは未結の好きなところ。くすぐるように触れてあげるだけで、…ほら、華奢な腰が小さく跳ねて、中もきつくなった。
「…あ…っ」
かわいい声。だけど未結がもっと好きなのはもっと奥。きつさに逆らってそこを目指していくと、絡みついてくるのは肉の襞と濡れた感触。未結の蜜。
──あぁ、舐めたいな。もっともっと溢れさせて、みんな舐め取って飲み干したい。考えただけで射精しそう。
でも、まずは未結の独占欲を満たしてあげる。
「未結、見て」
促した先は、スマホ。
なにもかも全部撮られてるよ。『ふたりだけの秘密』。
わかる?ほら。今、俺の腕にいるのは未結だよね。
「…っあ、んぅ…」
剥き出しの首筋に舌を這わせる。見せ付けるみたく。
…ほら、見て?未結。
今俺が一番好きで、抱きたくて、溺れてて──食べたいのは未結なんだよ。
未結は俺のもので、俺は未結のものなの。
俺の首に抱きつく腕に力が籠った。…伝わったね。
じゃあ今度は俺の番。──『満たして』ね。
スマホを手に取り、アウトカメラに切りかえて。
正常位の体勢に持ち込もうとしたら抗議された。
「ぇ…こ、こんな近くで撮るんですかっ?!」
何言ってるの?未結ちゃん。
「ハメ撮りってそういうものだからね」