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メンズミーティング
第22章 ウチで一番殴られてた子は。

【本編一年前】


──さぁて、今日も今日とて朝が来た。


朝食前に部隊員総出で長距離走。からの柔軟体操、訓練。
そして仕上げにミーティング。
毎日不変のルーティーンだけど、それが大事なんだよね。


──最近どうも空気にきな臭い感じが漂っている。
なにか……何だろうか。嫌な予感がするんだよね。

──そう、沢山の人間が傷つき、命を落とす様な。
他の隊員もそれを察し、密かにザワついている──



「──というわけで、気を緩めることなく職務を遂行し…」


我らが部隊長・ブライトさんの話し方にも、
心做しか緊張感が込められている気がする。

ま、この人は普段からそんな感じだけどね。



「──以上。何か質問ある者」


話の締めは決まってこの問い。はいはい、特にありません。

やれやれ。ようやくと朝飯にありつける。
部隊員皆々、フ…ッと気を緩めた時だった。

挙手した奴がいた。



「──では、ナノ」
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