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メンズミーティング
第23章 れいちぇり。

「ちょ…っ、なにあれ!あれが "麗くん" ?!」

彼の姿が見えなくなった頃。正気を取り戻したらしい衿華が、あたしの肩を掴み揺らしながら興奮気味に捲し立てた。
やれ『実物ヤバい』だの『次いつ会えんの?』だの。うるさいけど…悪い気は、しない。


「わかんないよ。彼、忙しいの。今日だって、急な仕事でB区の方に行くって言って…」
「うっそ、挨拶するためだけにわざわざ来てくれたの?お姉、めっちゃ愛されてるね!」
「……」

衿華。あんたほんと、一言多い。
愛されてる。それを今一番実感してるのは、他でもない、あたし自身だから!


「ちえ姉ー、えり姉ー、ごめんね、おまたせー!」
「あー、えりさ、残念!あとちょっと早ければ、あんたもお姉の "麗くん" 拝めたのに~」
「?どういうこと??」

一番下の妹、えりさが合流して。きゃいきゃい盛り上がる妹たちを横目に、ふと震えたスマホを見れば。麗くんからのL1NEが来た。
『今日はごめんね。食事代振り込んどいたから、使って』…ああ、もう、ほんとに。『上手』なんだから。

「…。ほらっ、衿華!えりさ!行くよ!」
「なによーお姉、急にテンション上がっちゃってー」
「待ってよぉ、ちえ姉ー」

いつの間にかあたしの中からは、怒りも苛立ちも消え去って。
彼が最後にくれたメッセージと、同じ気持ちで満たされていた。


『大好きだよ。』


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