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ヒミツリ。
第1章

「ん。俺は明日朝一でお前の彼女と同行だわ」
「真結の事もよろしく頼みますね、河野課長」
「義妹ってやり辛いんだ。早く寿退社させろ」

そう。
僕と橙也を引き合わせた知人というのは…橙也の部下であり僕の恋人である、真結。
2年前「ダブルデートしよ!」と無邪気に提案した彼女が連れてきたのは、彼女の双子の姉・亜結と、その彼氏だった橙也。

無事ゴールインを果たした彼らには、去年の夏に愛の結晶も誕生している。

『家族』といる彼は本当に幸せそうな顔をする。悲しくも悔しくもない。僕だって真結の事を愛してるし、いつか『家族』を作るだろう。

「…もう少し稼げるようになったらね」
「ああ、それ大事。マジ金かかっから」

僕らはセックスはしない。反り勃った互いのそれを、擦り付けあったりもしない。それどころかキスすらしない。

彼は僕の、僕は彼の『手』が好きなんだ。

大きくて、少し無骨で、暖かい手。
その手が自分に触れるだけでいい。

それ以上は望まない。だって
僕にも彼にも大切で特別な相手がいる。

壊したくない。失いたくもない。だから
僕らの世界はいつも、秘密裏に行われる。
…いずれ、義理の兄弟になったとしても。

「また来るから。圭吾」
「おやすみ、橙也くん」

失いたくも壊したくもない貴方のために
秘密裏に。



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