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BeLoved.【蜜月記】
第13章 そういう男。1

ワンピースは「汚れたら困るでしょ」と脱がされ、普段着に着替えさせられ。あれよあれよという間に車に乗せられ連れ出され、辿り着いた先は。なぜか…某プラザ内の、ブランドショップだった。

雑誌でしか見た事ない実店舗。足を踏み入れたそこは、広くて明るくて、キラキラしてて。…わ、天井からはシャンデリアまで吊り下がってる…!甘い匂いが香る店内はお洋服だけじゃなく、小物や化粧品なんかもあって。
なんていうか…今のわたしは場違いでしかなかった。


流星さまとホテルに行った時もだけど、どうしてこの人たちはわたしにちゃんとした格好をさせてくれないんだろう?
現にほら、お店の中にいるお客さんたち(みんなきれいでおしゃれな女の子ばっかり!)の好奇の視線が痛い。

こんなわたしの隣にいる自分だって、恥をかくかもしれないのに…。…ああ、彼も『彼』も『俺は俺』だから関係ないのか。…でもなぁ…。
悶々とした気持ちを抱えたまま、彼に手を引かれるままお店の奥へと足を進めた。


すると、わたしたちの姿を見留めた女性の店員さんがひとり、事務仕事の手を止めレジカウンターの向こうからこちらに歩み寄ってきた。

「いらっしゃいませ」

上下黒のパンツスーツに身を包み、髪の毛もキッチリ纏めてアップにして。身に付けたアクセサリーも品良くて、それでいて堂々とした雰囲気の、美人さん。…お辞儀まで綺麗だ。

羅々さまと同世代くらいかな…?チラリと盗み見た胸元の名札には『店長』の文字。…納得の風格だった。

「お待ちしておりました、村上様」

…麗さまのお知り合いなんだ。胸をキュッと突かれる、覚えのある痛みを感じ俯きかけたら。ふいに肩を抱かれ、店長さんの前に引き立たされた。

「この子がL1NEで伝えた子なので。宜しくお願いします」
「へ?わた、し?」
「かしこまりました。お連れ様、こちらへどうぞ」
「じゃあ未結、あとでね」

?なに?なんなの??
麗さまは壁際に置かれたソファに腰掛けスマホを構いだしてしまうし、わたしは訳がわからぬまま店長さんに誘導され、お洋服の並ぶ売り場まで来てしまった。


「村上様から承っております。本日はわたくしが、お洋服選びのお手伝いをさせて頂きますね」


・・・あ、そういうことか・・・。
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