この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
BeLoved.【蜜月記】
第13章 そういう男。1

店長さんは、カッチリした見た目のイメージとは違い、朗らかで可愛らしくて話しやすくて…優しかった。
意見を押し付けてくるんじゃなくて、わたしの好みをきちんと聞いた上で、合う色や形なんかを選んでくれて。

おしゃべりも楽しみながら吟味し、ようやく、これは!と思えたのは、2着のワンピース。
試着を促され、店内の奥に設えられた、小部屋が並ぶ廊下に案内され、その中の一つに通された。


「こちらがフィッティングルームでございます。ごゆっくりどうぞ」
「あ、ありがとう、ございます…っ。お借りします…」

一礼して、ドアを静かに閉めてくれた店長さんを恐縮しきりで見送った後。周りを見渡したわたしは…ため息をついた。


…こういうお店って試着室まで素敵なんだ…。あ、試着室 って言わないのか…。わたしが知ってる、半畳くらいのスペースの周りをぐるっとカーテンで囲われているのとは、全然違うんだもの。


まず、広い。4畳半くらいはありそう??内装も落ち着いたパステルカラーで統一されていてお洒落だし、壁に貼られた大きな鏡、お洋服をかけるハンガーラックはもちろん、端っこにはメイク直し用らしきドレッサーまである。はぁ…。



鏡の前に立ち、今現在の自分の格好を改めて見返す。…はい、普段着です。よくもまあこんな格好で来れたなぁ、わたし。

「……♡」

服で落ちかけた気持ちは服に上げてもらおう…かな!


────────☙


「未結、入ってもいい?」

試ちゃ…フィッティングルームに入ってから、しばらく。
ドアをノックされ、麗さまが声をかけてきた。


「あ…っ、はい!大丈夫です!……」

本当は背中のファスナーが上がりきってないけど…待たせる訳にはいかない!慌ててドアの方を向いて返事をし、彼を招き入れた。
/155ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ