この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
BeLoved.【蜜月記】
第14章 そういう男。2
「挿入れていい?」
疼きへの愛撫だけでなく、与えられた深いキスにも酔い痴れて。自分から夢中で舌を絡めていたわたしに、彼のその申し出は福音でしかなかった。
決して指が物足りなかったんじゃない。ただもっともっと彼を感じたくて。わたしを彼でいっぱいにして欲しくて。…愛されたくて。
すぐに頷いたけれど…何故か彼は憮然とした表情。
「悪り。すげーインスタントだけど」
「!そんな、全然…っ」
「気付いたんだけどさ」
手を取られ導かれた先には…下衣越しでもハッキリと存在が伝わる、彼の分身。
「感度上がってんの、俺の方だったわ」
「…!」
そう言って笑った彼は、悪戯っ子みたいで…かわいくて。
──わたしの中の独占欲を堪らなく煽ってくれた。
嘘がなくて、裏がなくて、いつでもまっすぐ、わたしだけを愛して、求めてくれる。この人は…流星は、そういう男。
愛されたいし、満たされたい。そして──愛されてほしいし、満たされてほしい。──わたし、で。
「──っと。未結、おいで」
下衣の前を寛げ、剥き出された自分自身に避妊具を装着けて。いつものようにわたしを呼び寄せ、繋がるための体勢になろうと覆い被りかけた彼を。わたしはそっと押し返した。
「?なに?気変わった?やめねーよ?」
「ちがいますってば…」
お預けなんて御免を蒙る!そんな心中を思いっきり顔に書いた彼に苦笑しつつ…わたしは下着から片足を抜いた。そして……
「は?え?なに?……おまえから挿入れてくれんの?!」
「…だめ、ですか…っ? ……あっ…!」
座った体勢の彼に、跨って。勃ち上がったそれに手を添え、真上からゆっくりと…腰を沈めていけば。
充分過ぎるほど熟れたわたしのそこ、は。難なく彼の先端を受け入れ…呑み込んだ。嬉しそうな音と共に。
「…動いちゃダメですよ?…わた、しが、動……っあ」
「未… ぇ、マジで…?」
「…ふぁっ……あっ、んっ、あんん…っ」
…本当は、いつもそうされるみたいに最奥まで一気に入れてしまっても…良かったのだけれど。なんとなく彼が心配(?)で。身震いしながらゆっ…くりと繋がりを深めていった。
「……っん」
──結果的にそれは、彼を苦しめることになる。