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BeLoved.【蜜月記】
第14章 そういう男。2

「──ま、反対側にいらねー野郎は居るけど」
「…?りゅうせ… ぃっ?!」

感傷と歓笑に浸るより、聞き取れなかった呟きを聞き返すより、早く。下腹部に響いた甘い衝撃。…それは彼の親指の腹が、無防備に勃ち上がった秘部の突起に触れたせい。

「い…ゃらっ、それっ…、だめ…っ!りゅ…」

親指の腹は押し当てられたまま、柔い力で円を描くように動かされる。たちまち腰は砕け、彼自身を受け入れたままの内側も、きゅんきゅんと収縮するのが止まらない。

「動、いちゃ…っ、らめ…っ、て…ぇっ」
「動いてねーよ?腰は」
「またそんなこと言…! やっ、ああんっ」
「ほら、コレも俺とおんなじ」

秘部の突起にあてられたその指の動きは、彼が自分を慰める時にする動きと同じ。柔い力で押しながら円を描くそれは、彼だけじゃなくて…わたし、も、好きで──…

「あ〰〰・・・っ、・・・っ、・・・!」

びりびりと全身に快感を全身に送る動き。

わたしが大好きな、華奢じゃないのにしなやかな、彼の指は。
いつも、触れて欲しくて堪らない疼きにきちんと届いて…満たしてくれる。どんな時も。
だけど今、この時は。わたし、が、彼を。満たしてあげたかったのに…!

「りゅ…っ、ゃめ…っ、あ…っ」
「なんで。嫌?」
「〰〰ゃじゃな…っ、でも…っ、ひあ…っ」

──少しずつ、彼が腰を突き上げ始めてる。
中と外が同時に攻め立てられ始めてる。…こんなの、無理。これじゃ、もう…動けない…!

「、ゃ…だめ…ぇっ、!んん…っ」

この状態で、キスまでされてしまったら。
そのまま体勢を変えられ、押し倒されてしまったら。
──ほら。主導権はもう、彼のもの。
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