この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
BeLoved.【蜜月記】
第14章 そういう男。2
「ん──…うっ、んんっ、…んうぅっ…!」
唇を塞がれていなかったら、どんな喤を響かせていただろう。
わたしが自分の意思で動いて、襞を擦らせながら触れさせていた疼きに、今度は彼が、彼の意思で、襞に擦らせながら触れてくる。
彼の好む速さと、強さで。
大きくて、固くて、熱を纏って、ずっとずっと深く、鋭く、疼きを突き貫いてくれる…彼そのもので。
『感度が上がってる』今、それは普段の何倍にもなって襲いかかってくる。…どうしようもなくきもちいい…快楽になって。
「──ん!んっ、んぅっ、ん……!!」
出せない声の代わりに悦びを知らしめるのは、くちゅん、くちゅん、とこぼれ響く水の音。…わたしを満たす彼の質量が増した気がするのは、それに煽られたせい?それとも…それだけわたしが彼を囚えたせい…?『わたしのもの』と、きつく。
「…未結悪り、こっち取るわ。構ってらんねー」
秘部の突起から指が離れた。
艶混じりの声と劣情に染まりきった瞳は、余裕が削がれて。
彼もまた『感度が上がってる』ことを証明していて。
ああ、わたしたち、──・・・
「おまえ、コレも好きな」
「──あッ!ゃらっ…奥…っ、おく…ぅっ」
ぐい、と両脚を大きく開かせられ、のしかかられたら。
一番深いところまで、彼の先端が突き当たる。…そしてそんな深く繋がったまま、小刻みに動かされたら。嬌声も嬌音も抑えられる術なんて…なくて。
「あぁんっ、やっ、り…ゃ、ああぁっ」
「っあ〰〰…やべーコレ…すげーイイ…」
覆い被さった彼がわたしをきつく抱きしめたのは、本能に駆られたからだけじゃない。
わたしが彼のシャツを握り締めたのは、身も心も溺れてしまうのが怖かっただけ…じゃない。
『自分のもの』だと確信したいから。
ああ、わたしたち、おんなじだ──・・・
「…だから何で泣きそうなの?痛い?」
「ちが…っ、なん…なんでですかね?」
「知らねー。俺にこーんな愛されて、幸せ過ぎだからじゃね?」
「…!…ははっ…」
最後の最後まで、この人という人は…!
…だけど、きっと…そのとおりだ。
だってほら、その証拠に。
「…離れたくねーからこのままイッていい?」
「…っ、…っ!」
何度も頷いた後に彼の全てが解き放たれた瞬間、わたしは。避妊具越しでも伝わる熱さと…充足感に。声も出せないくらい悦び、うち震えていたから。