この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
BeLoved.【蜜月記】
第15章 【裏】BeLoved.

「痛くない?未結さん」
「痛らくなぃれす…」

間抜けな声と共に、よだれまで漏らしそう。
それくらい全身が脱力してしまう。

"いつもの"。それはこの、足のマッサージ。

職業柄、日中はほぼ立ち姿勢。なので夕方、退勤後には両脚がパンパンに浮腫んでいることが多いのだ。
それをこの、麗さんの掌と指が解かしてくれる。

しかも、片足を跪いた麗さんの片膝に乗せて行われるという、なんとも贅沢で気が引けるもの。

格好もさることながら、わたしが心配なのは…におい!!
通気性の良いパンストとシューズを選んではいるものの、一日を過ごした足!やっぱり気が気じゃなくて。

『全然気にならない』。彼の言葉(と視線)に圧され、観念した初回。あまりの気持ちよさに、心配はリンパの滞りと共に流れ去ったのだった。

──────────☙

「今日、特にひどいね」
「ぁ…混んれらし、時間かかる処置の方も多くれ…」
「頑張ったんだね。お疲れさま」

触れられたところはあたたかくなって、柔らかくなっていく。それがとにかく…気持ちよくて。

「どう?未結さん」
「きもりぃれふ・・・」

全身が脱力してしまうのも、仕方ないよね…



「──にしたって色々抜け過ぎじゃね?」
「ぎゅへっ?!」

突然、背後から顎を掴まれぐぐいと上向かされれば。
目ん玉ひんむきそうになるのも、蛙が潰れたような声を上げてしまったのも…仕方ないよね。

「 俺 の存在も抜けてない?未結サン」
「…流星ひゃん」

食卓の自席に座ったまま顔を覗き込んでくる、手と声の主は。それは面白くなさそうな表情。──それは、単に食事をお預けされているから、ではなくて。

「いらないよね?未結さん」

流星さんへ取り繕うより早く、足元から麗さんの声が刺さった。
……いらない?それは何に対して?……まさか。

「こっち、伝線してるよ」
「ぇあ…っ?」

いつの間にか、麗さんの手には反対の足。顎が掴まってしまっているからよく見えないけど、爪先から向こう脛の辺りまで、一直線に細く裂けてしまっているらしい。

…よかった。パンストの話か。
/155ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ