この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
BeLoved.【蜜月記】
第7章 世界はそれを女王様と呼ぶんだぜ
──────☙

「バカバカバカおい未結!!おまえそれ踏み過ぎだ!!」
「何言ってるんですか流星さま?高速道路ですよー?」

「ねえ、今後ろから来てるからね?今車線変更しないでね?!ねえ、未結ちゃん!?」
「ちゃんと見てますってば!大丈夫です、麗さま!」


助手席だと緊張しちゃうから、彼らには後部座席に乗って頂いたんだけれど…出発したての頃から揃いも揃って、運転席に身を乗り出す勢いで騒ぐんだもの。高速に乗ってからは、特に。


「つかなんで軽借りた!?後ろクソ狭めーんだけど!!」
「だっておっきい車慣れてないですし…怖いんですもん」
「ねえだから未結ちゃん後ろ見て!!来てるから!!!」


確かにわたしの一存で、レンタカーは扱いやすい(と思ったコンパクトな)軽自動車を選びました。長身の彼らにそれは申し訳ないと思いました。


「あ”〰〰もー無理!マジ無理!!怖い!怖すぎ!!オイ未結おまえ、次のSAで停まれ!俺運転する!!」
「いや俺と代わろう?ね?ね?!未結ちゃん、お願い」


だけど…心配しすぎです!

順調に、とは確かに言えませんでしたけど…わたしはきちんと決められた試験をパスして、免許を取得したんですから!

──と、何度も何度も言ったのに。
彼らは全く聞いてくれず、ひたすら「停まれ」「代われ」と騒ぐばかり。最終的に、わたしも声を張り上げてしまったのだった。


「わたしに任せてください!!」


───────☙


そして、今に至るわけで。


「──確かに俺も流星も、今回は未結の希望最優先だし、段取りも未結に任せたよ。…でも、なんで皆まとめて一部屋なの?」

未結ちゃん。と。肘掛に伏せながら、麗さまがこちらに視線だけ向けた。お…怒ってる?垣間見えた切れ長の瞳の鋭さに、今更ながら怖気付いた。

「今からもう一部屋とりゃいい話だろー、ヘタ麗」

背凭れに身を預け、天井を仰いでいた流星さまも横から口を挟んだ。今はちょい無理だけど、と付け加えて。

「その……一緒にいたかったんです…みんなで」
「……ああ、そう…。だってさ、流星…」
「……じゃ、いんじゃね?未結の希望最優先だし。任すわ」

返ってきたのは承諾。よかった…!
一泊二日の短い間ですが…頑張りますっ!
/155ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ