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BeLoved.【蜜月記】
第7章 世界はそれを女王様と呼ぶんだぜ
──────☙
「バカバカバカおい未結!!おまえそれ踏み過ぎだ!!」
「何言ってるんですか流星さま?高速道路ですよー?」
「ねえ、今後ろから来てるからね?今車線変更しないでね?!ねえ、未結ちゃん!?」
「ちゃんと見てますってば!大丈夫です、麗さま!」
助手席だと緊張しちゃうから、彼らには後部座席に乗って頂いたんだけれど…出発したての頃から揃いも揃って、運転席に身を乗り出す勢いで騒ぐんだもの。高速に乗ってからは、特に。
「つかなんで軽借りた!?後ろクソ狭めーんだけど!!」
「だっておっきい車慣れてないですし…怖いんですもん」
「ねえだから未結ちゃん後ろ見て!!来てるから!!!」
確かにわたしの一存で、レンタカーは扱いやすい(と思ったコンパクトな)軽自動車を選びました。長身の彼らにそれは申し訳ないと思いました。
「あ”〰〰もー無理!マジ無理!!怖い!怖すぎ!!オイ未結おまえ、次のSAで停まれ!俺運転する!!」
「いや俺と代わろう?ね?ね?!未結ちゃん、お願い」
だけど…心配しすぎです!
順調に、とは確かに言えませんでしたけど…わたしはきちんと決められた試験をパスして、免許を取得したんですから!
──と、何度も何度も言ったのに。
彼らは全く聞いてくれず、ひたすら「停まれ」「代われ」と騒ぐばかり。最終的に、わたしも声を張り上げてしまったのだった。
「わたしに任せてください!!」
───────☙
そして、今に至るわけで。
「──確かに俺も流星も、今回は未結の希望最優先だし、段取りも未結に任せたよ。…でも、なんで皆まとめて一部屋なの?」
未結ちゃん。と。肘掛に伏せながら、麗さまがこちらに視線だけ向けた。お…怒ってる?垣間見えた切れ長の瞳の鋭さに、今更ながら怖気付いた。
「今からもう一部屋とりゃいい話だろー、ヘタ麗」
背凭れに身を預け、天井を仰いでいた流星さまも横から口を挟んだ。今はちょい無理だけど、と付け加えて。
「その……一緒にいたかったんです…みんなで」
「……ああ、そう…。だってさ、流星…」
「……じゃ、いんじゃね?未結の希望最優先だし。任すわ」
返ってきたのは承諾。よかった…!
一泊二日の短い間ですが…頑張りますっ!
「バカバカバカおい未結!!おまえそれ踏み過ぎだ!!」
「何言ってるんですか流星さま?高速道路ですよー?」
「ねえ、今後ろから来てるからね?今車線変更しないでね?!ねえ、未結ちゃん!?」
「ちゃんと見てますってば!大丈夫です、麗さま!」
助手席だと緊張しちゃうから、彼らには後部座席に乗って頂いたんだけれど…出発したての頃から揃いも揃って、運転席に身を乗り出す勢いで騒ぐんだもの。高速に乗ってからは、特に。
「つかなんで軽借りた!?後ろクソ狭めーんだけど!!」
「だっておっきい車慣れてないですし…怖いんですもん」
「ねえだから未結ちゃん後ろ見て!!来てるから!!!」
確かにわたしの一存で、レンタカーは扱いやすい(と思ったコンパクトな)軽自動車を選びました。長身の彼らにそれは申し訳ないと思いました。
「あ”〰〰もー無理!マジ無理!!怖い!怖すぎ!!オイ未結おまえ、次のSAで停まれ!俺運転する!!」
「いや俺と代わろう?ね?ね?!未結ちゃん、お願い」
だけど…心配しすぎです!
順調に、とは確かに言えませんでしたけど…わたしはきちんと決められた試験をパスして、免許を取得したんですから!
──と、何度も何度も言ったのに。
彼らは全く聞いてくれず、ひたすら「停まれ」「代われ」と騒ぐばかり。最終的に、わたしも声を張り上げてしまったのだった。
「わたしに任せてください!!」
───────☙
そして、今に至るわけで。
「──確かに俺も流星も、今回は未結の希望最優先だし、段取りも未結に任せたよ。…でも、なんで皆まとめて一部屋なの?」
未結ちゃん。と。肘掛に伏せながら、麗さまがこちらに視線だけ向けた。お…怒ってる?垣間見えた切れ長の瞳の鋭さに、今更ながら怖気付いた。
「今からもう一部屋とりゃいい話だろー、ヘタ麗」
背凭れに身を預け、天井を仰いでいた流星さまも横から口を挟んだ。今はちょい無理だけど、と付け加えて。
「その……一緒にいたかったんです…みんなで」
「……ああ、そう…。だってさ、流星…」
「……じゃ、いんじゃね?未結の希望最優先だし。任すわ」
返ってきたのは承諾。よかった…!
一泊二日の短い間ですが…頑張りますっ!